レモン(1930)
畦地梅太郎が28歳のときの作品で、創作初期の頃にはこうした作品も多く制作していました。この頃は、自らの師の作品の刷りの仕事をしながら、自らの創作活動を行っていました。
田植え(1957)
畦地梅太郎が日産自動車から依頼を受けて作成したカレンダーの原画の一つです。田植えを描いた作品があるということに驚かれる方もいらっしゃるかもしれません。
海水浴(1957)
同じく日産カレンダーの挿絵となった作品の1つです。楽しそうな様子が今にも浮かんできそうな作品ですが、その制作には、相当苦労があったようです。
白い像(1958)
人物画や山男の画としてとらえられることも多いのがこの作品です。しかし、本人によると、下半分の木々(樹海)は下界を、上半分は3,000メートル級の世界を表しており、人物や山男をモチーフにしているわけではないようです。摺りの時期によって、像の顔や背景が異なっています。
宗教家の像(1960)
作品にもあるとおり“Dr.Kagawa"という題名が付されていることもあります。キリスト教の牧師である賀川豊彦氏を描いた作品で、彼の死後に制作されたものです。おそらくどこかからの依頼を受けて制作されたものであると思われます。