山男(一)(1972)
山男(一)~(三)は連作になります。服の部分など少し明るい色遣いが特徴です。山男のみを描き、題名も単に「山男」としているのは、抽象画などの制作を経た後、山男作品の制作に回帰していく畦地の心境が反映されているのかもしれません。
水(1973)
畦地梅太郎の作品には、「水」という題を用いた作品が多くあり、それらの作品に書かれる山男たちは、大事そうに水筒を抱えています。山に登ることが多かった畦地梅太郎にとって、水は特別に意味のある物だったのでしょう。
いかりの親子(1975)
畦地梅太郎の作品でこういったタイトルがついたものは、珍しいかもしれません。この二人は、何に怒りを覚えているのでしょうか?子供を描いている明るい緑色などは、この時期の作品に特徴的であるといえるかと思います。
若者(1978)
1958年に制作された作品の背景色を変えて、1978年に新たに制作された作品です。ひげがなくピンクがかった唇の色から女性か子供を描いた作品ではないかと思われます。とても優しい印象を与える作品です。